今回はSCARPAの靴、”TreetecⅡ”のご紹介です。個人的にフットロックの練習用シューズとして使用しています。
ドイツのFreeWorkerさんで買いました(リンク)。TreetecⅡっていう名前はこのお店限定のネーミングっぽいです。(追記:正式名称が判明しました。SCARPA”Dharma Pro”です。ダルマかよ…。)
スカルパに元々ZEN(リンク)っていうアプローチシューズがありまして、これの別注ミッドカットモデルになります。ZEN自体はローカットモデルでして、日本でも流通しています。スカルパの代理店はみんな大好きロストアローさんです。
アプローチシューズとは、ロッククライマーが岩場にたどり着くまでに履く靴を指します。このカテゴリーは木登りに流用できそうな製品が多いんですが、あまり店頭においていないのがネックです。特に関西はほとんど店頭にありません。
以前ロストアローさんに”ZENのミッドカットモデルを売っている海外のお店があるんですが、正式名称わかりませんか?”とお聞きした事があります。カタログにそのような靴は載っていないとのことでした。
[フットロックに最適な靴はどんなの?]
私の友人にフットロック馬鹿のO君ってのがいます。実に素敵なオトコでして、道具のチョイスも素敵です。O君って書くと親しみがわかないので、今後ブログでは”ハリー”って呼ぶことにします(なんとなく)。この靴はハリー君が買うって言ってたから真似したようなもんです。そんなハリー君のフットロック用シューズに求める条件はこちら
- 靴紐を通す部分が金属じゃない
- 靴の内側が擦れに強い構造であること
- 靴底が平らで堅い
- かっこいい
フットロックをやってる方なら理由はだいたいわかるかと思います。1番の理由はロープを靴でロックするときにロープを傷めないように、2番の理由はロープの摩擦で靴の内側がすぐへたるから、3番の理由はロープをロックしやすいように。4番は言わずもがな。
[TreetecⅡを様々な角度から撮ってみた]
↓まずは正面。つま先もしっかりガード。
↓横から(内側)。土踏まずにオレンジ色のプロテクターが見えます。ウレタンっぽい素材です。この存在がハリー君の心をくすぐったようです。
↓横から(外側)。こちらにもプロテクターがあります。ばっちりです。
靴裏。きたねー。ビブラムソールです。堅めのソールだと思います。
[使い心地は?]
普通に靴として履き心地がいいです。街に履いていったりするくらいです。クッション性があります。これは中敷きの素材も影響しているかも。この靴は幅広なので日本人の足にもよくフィットします。普通に使いやすいです。
木登りするのにローカットの靴は足首がフリーになりすぎて使いにくいと思っています。くるぶしくらいまでは保護してほしいですし。(ITCC2011のルールでも”くるぶしまで保護する靴を着用すること”という記載があります)。その辺の事情でこのようなミッドカットモデルが発売されているのかな?と考えています。
フットロックは非常にやりやすいです。私はほとんどフットロック登攀しないので説得力ありませんが、ハリー君がやりやすいって言っていたのでそうなんでしょう。
ただ、私は普段ハイカットの登山靴(キャラバンGK-68)を履いて仕事をしていますので、ミッドカットになんか馴染めない。それにGK-68に比べると靴底が堅く、感覚の差がちょい気になります。慣れるくらい履きこめていないってだけなんですが。
そうそう、この靴は防水性がありません。
[サイズ問題]
靴を海外から買う時に一番困るのが、サイズがよくわからないって事でしょう。この靴のサイズはZENを履いてみればわかるんですが、ZENが店頭にあるような店はたぶん関東にしかないと思います。今年アタマの段階で関西には一軒もなかったです。
しかもFreeWorkerで選べるサイズが超豊富で逆に困ります。ハーフサイズまでありますからね。私が買ったので40 1/2サイズ(EU)。40にしても良かったかなと感じます。足の幅はあまり気にせずに、足サイズで選んでいいかと思います。
(参考:普段履いている靴のサイズ。スパイク地下足袋24.5cm。登山靴(GK-68)26cm。クロックス24cm。)
[余談]
靴を海外から購入すると関税が結構かかります。覚悟しておいてください。