今回はDistelのスパー、「Gecko」について書いてみます。
私は今までずっと藤井電工の「FG-2」を使っていまして、そんなに不満もないんですが(下バンドが短くてツェルマットに装着しにくいのは参った)、そろそろちゃんとしたスパーが欲しいなあと考えていました。そして買うならDistelのスパーがいい!だって仕事道具に人一倍こだわりのある友人のハリー君が不満を言わずに使っているから!
そんなこんなでDistelのスパーですが「Gecko」って名称で発売されています。たまーにGeckoとは書いていないお店もあります。ドイツ人のUli Distelさんが開発したそうですよ。ちなみに有名なクライミングヒッチである「ディステル」も考案したのも実はこの人。なんという有能っぷり!
ラインナップが色々ありまして、下記それぞれの組み合わせがあります。でもお店によって取り扱っている種類が限られるので要注意。全種類を揃えてるお店はかなり限られてきます。
素材 : アルミ or カーボンファイバー
ギャフ : アメリカンショート or アメリカンロング or ヨーロピアン
足側のストラップ : ベルクロ or 革バンド
素材
アルミ製とカーボンファイバー(CF)製の2種類。アルミ製だとひとつ1.9kgくらい、CF製だとひとつ1.3kgです。これは片足分の重量なのでペアだと2倍になります。両者で1kgくらいの差がでてきます。アルミ製でも充分軽いですが、CF製のウルトラライトっぷりはすごいですね。
アルミ製はサイズを可変(40㎝~51㎝)できるんですが、CF製はサイズ固定です。Sサイズ(42㎝)から2㎝刻みでM、L、XLまであります。測り方は「靴を履いて、土踏まずから膝までの長さを測ればOK!簡単だね!」って書いてありますが、「ほんまかいな、膝って言うてもどこの部分やねん。アホみたいに高い商品で、しかもこちとら海外通販やから失敗できんのやぞ。」と私なんぞは考えてしまいます。でも軽いですし、CFの何とも言えないカッコよさは超魅力的ですね。
値段はアルミ製がだいたい3~4万円くらい、CF製は4万5千~5万5千円くらいします。アメリカより欧州のほうが安い傾向です。
私もCF製を買おうかと真剣に悩んだんですが、海外BBSにて、「CF製のものはコンクリートや固いものの上を歩いちゃいけないよ」って書いてあるのを発見しました(こちら)。私はスパーをつけたままあちこち歩く癖があるので、今回は泣く泣く見送りました(お金もなかった)。
ギャフ
爪の形にはアメリカンショートとアメリカンロング、そしてヨーロピアンの3種類があります。ロングとヨーロピアンはガード部分がオレンジ色で、ショートは黒色です(アルミ製の場合。CF製はすべて無着色)。基本的にショートを買っておけば間違いないと考えています。爪単体でも売っているので、対応しきれない樹木があればロングを別途購入すればいいかと。
普段からロングを使っている人から「ギャフが刺さりすぎて幹から抜けなくなり、本気で困った」という体験談をよく聞きます。これを個人的に「ギャフ抜けないプロブレム」と呼んでいまして、その状況を思い浮かべるとちょっと笑えますが、レスキューが必要になる可能性もあるかなり危険な状態だとも言えます。
ヨーロピアンは一度試したことあるんですが、個人的に使いにくかったです。爪が横に向いているので、幹と靴の間に隙間ができます。私は爪を刺しつつ、かかとの内側を幹に当ててバランスを取るんですが、靴が幹に当たらないのでふらふらして怖かったです。慣れの問題でしょうけど。
足側(下側)のストラップ
どのモデルでも上側ストラップはベルクロなんですが、下側ストラップはベルクロと革バンドの2種類があります。
ほとんどのお店で革バンドしか取扱いがなく、ベルクロを置いているお店はアメリカ以外で探す必要があります。例えばドイツのFreeWorkerとか、イギリスのClarkForest、オーストラリアのAtraes、などなど。Honeyは品切れ中なのか革バンドしかありません(執筆現在)。
両者でストラップの留め具が違うため、互換性はないそうです。一応Honeyで革バンド用の留め具スペアが売っていますが、交換は結構大変だそうです。
前述の海外BBSによると、「ベルクロはおがくずがつくものの、寒い日でも装着しやすく、ぴったりフィットする。対して革バンドはゆるいかキツイかのどちらかだ」とのこと。おがくずがつくデメリットをどう捉えるか、そして取扱店の少なさが問題ですね。私はベルクロ一択です。
【注文してやったぜ】
そんなこんなで私は「アルミ製、アメリカンショート、ベルクロ」のやつをFreeWorkerで注文中です。手続きが難航しててまだ発送には至ってません。それにしてもCF製が欲しかった……絶対かっこいいですからね、あれ。
そうそう、Geckoの耐荷重は総重量104kgがMAXだそうです(アルミ製もCF製も)。総重量ってのはクライマーの体重+装備一式の重量です。重量級のクライマーの方はお気を付けくださいませ。
余談になりますが、これからスパーを購入予定の方はなるべくスチール製のものは避けたほうがいいかと思います。あれは本気で重いです!アルミ製やカーボンファイバー製、チタン製のものを選ぶと幸せになれます。スチール製選ぶなら藤井電工のFG-2のほうが賢明なような気もします。まあFG-2は「これで樹木に登るなよ!」というありがたい注意書きがありますので、表だってお勧めするのも良くないでしょうけどね。
では今から頑張ってFreeWorkerの担当者とメールしてきまーす。英語ほんとやだ。ドイツ語じゃないだけマシだけど。ではでは。





